膝は、大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の間に位置しています。そして、膝蓋骨(さら)の3つの骨からなっています。膝の前面のところを「膝頭」や「膝小僧」といいます。膝蓋骨と大腿骨、大腿骨と脛骨の間にはクッションの役目をする「関節軟骨」というものがあります。そして、大腿骨と脛骨の間には「半月板」というものがあります。膝にあたるところには、4本の靭帯があり、膝の安定性を保つ働きをしています。また、膝の曲げ伸ばしの動きができるのは、筋肉や腱によって行われています。さらに、膝の全体を滑膜で裏打ちされた関節包というものが覆われています。この滑膜で関節液というものが作られ、この関節液によって膝が滑らかに動くようになっています。そして、体重を支えるために膝には大きく負担がかかります。そのため、スポーツなどにおいて負傷して痛みを起こすことも多いです。また、膝は横に捻る動作ができず、伸ばした状態では、正面から受ける衝撃に対しては弱いです。...
発育段階の子供には、成長痛という膝に痛みが出ることがあります。夜になると膝に痛みが出て、朝には痛みがなくなります。そして、検査をしたとしても何も異常がないのです。痛み出るところは、膝が一番多く、他に太ももやふくらはぎ、足首にも痛みが出ることもあります。また、どこに痛みがあるとはっきりしないこともあります。急激な成長によって、骨とその周りのズレが原因だとされています。この痛みを伴う成長痛は、放っておいても治ります。しかし、膝の痛みが本当に成長痛なのかどうかはっきりさせておくことをおすすめします。なぜなら、膝の痛みが脊椎の疾患や骨の腫瘍によって起こっている可能性もあるので、医療機関へ行くことも大切です。また、精神的な緊張などによっても、神経や骨などに影響を与えてしまうことがあり、膝などに痛みを起こすこともあります。ですから、親は躾と厳しくするだけでなく優しく見守ってあげることも痛みを治すための1つです。...
小学校高学年から中学生くらいの10代前半にみられる「オスグッド病」というものがあります。オスグッド病とは、こったんしょう骨端症です。成長期にみられる骨の疾患で、こったんしょう骨端軟骨が一部剥がれた状態のことです。痛みは、膝の前方部分に起こります。痛み以外に腫れもみられることもあり、ひどくなると歩くだけでも痛みを伴うようになります。オスグッド病になる原因にはさまざまな説があります。現在ではスポーツなどによる「使いすぎ」が原因とされています。治療の方法は、やっているスポーツの種類や膝の痛みの程度にもよります。しかし、膝の痛みがひどいときは、スポーツを一時休止しなければならないこともあります。そうでなければ、スポーツをやりつつ治療をしていきます。軽度の場合は、痛みを改善するために消炎鎮痛剤入りの外用薬を使用します。スポーツ時に痛みを感じたり、痛みが続くときはサポーターを装着するなどします。あとは、スポーツ前後のストレッチや冷却することも痛み改善、予防には効果的です。...
成長期の膝の痛みを予防、改善するにはストレッチが効果的です。ストレッチとは、特に道具も使わずに、気軽に簡単にできる筋肉に刺激を与える程度の運動です。ストレッチをすることにより、「痛みなどの予防」「血行改善」「自然治癒力の向上」「筋肉や腱の緊張などを解消」「老化予防」などの効果があります。現代の子供は運動量が少なく、室内で座っていることが多く、運動不足になりがちです。そのため、筋力の発達が悪く、子供でも肩こりや腰の痛みなどがみられます。また、スポーツを専門的に行うことも増えてきて、偏った運動や運動のしすぎによって体を壊し、スポーツを断念しなければならないこともあります。そのため、痛みなどの障害とずっと先までつきあっていくことになります。骨と筋肉の成長には違いがあります。骨は成長して筋肉は収縮するため、バランスに乱れが生じます。ですから、成長期の膝の痛みなどを予防、改善するにはストレッチが大切なのです。...
成長期の膝の痛みを予防、改善するにはストレッチが効果的です。ストレッチをするにあたっていくつか守ってほしいことがあります。それは、「体を温めてから行う」「反動はつけない」「徐々に強くする」「マイペースで行う」「リラックスして行う」「痛みを我慢してまでしない」などです。では、ストレッチの方法を紹介します。大腿四頭筋のストレッチ・・うつ伏せに寝ます。そして、片足だけ膝を曲げて、かかとをお尻に近づけます。その時に、曲げた方とは逆の手で足を持ち、体に近づくようにします。痛みがあるときは、きちんと冷却することも大切です。アキレス腱のストレッチ・・足を前後に開き、前足に体重をかけます。膝が曲がった状態になります。そして、後ろ足はひざが伸びた状態になります。さらに、ふくらはぎとアキレス腱が伸びます。スポーツによってジャンプするときなどはアキレス腱が使われています。そのため、スポーツ前後にしっかりとストレッチすることが大切です。ひどく痛みがあるときは、ストレッチも休止して冷却するようにしてください。...